百害あって一利なし
みなさんはキャリアメールを利用されていますか?
キャリアメールというのはdocomo,au,SoftBankが提供しているメールのことです。
携帯キャリアの名称 | メールアドレスの形式 | |
docomo | @docomo.ne.jp | |
au | @ez.web | @au.com |
SoftBank | @softbank.ne.jp | @i.softbank.jp |
昔はキャリアメールでしか登録できないサイトなどが多かったですが、現在はそんなサイトが珍しいぐらい存在しなくなりました。
そんなキャリアメールですが、なぜ使わない方がいいのか今回は解説させていただき、その代替案も一緒に提案させていただきますので最後までご覧ください。
目次
キャリアメールを使わない方が良い理由
迷惑メールが大量に来る
キャリアメールを設定しているとなぜか迷惑メールが大量に来ます。
キャリアメールは迷惑メールの設定が細かく設定できない上にキャリアで契約すると必ず作成するアドレスのため、悪徳業者が騙すのに良い環境なんですね。なので迷惑メールが大量に来ます。実際に私も携帯販売員時代に迷惑メールに騙されて登録してしまったお客様など多くいらっしゃいました。
私も実際にキャリアメールを持っていましたが、利用していないのに勝手に迷惑メールが大量に来るので結局使わずじまいで終わりました。
迷惑メールの設定が細かく設定できない
これは特にdocomoに言えることですが、迷惑メールの設定が「無し」「弱」「強」の三つのみで、強にすると携帯キャリア以外からのメールを全てブロックしてしまうので何か登録した際にもメールが一切来なくなります。
なのでいちいち受信するアドレスを指定しなければいけなくなるので非常に面倒です。
だからと言って弱に設定したとしても迷惑メールがうまく防げずに来てしまう場合があります。
それ以上の機能が欲しい場合は迷惑メールおまかせブロックサービスに別途加入が必要で、なんと220円料金が発生します。
通信会社の乗り換えができない
GmailやYahooメールなどのメールアドレスは携帯通信会社を乗り換えてもアドレスはそのままで利用できます。もちろん料金も無料です。
しかし、3大キャリアで作ったメールアドレスは乗り換えるとメールアドレスの引き継ぎができません。
自宅の固定回線会社が提供しているメールアドレスの場合は月々数百円払えばそのまま引き継ぎができますが3大キャリアは乗り換えが一切できません。
これは完全に他社への乗り換えを阻害している原因であり、システム上は簡単にできるはずのアドレス乗り換え機能を実装しないキャリアは悪質極まりないです。
見れる端末やソフトに制限がある
GmailやYahooメールなどはPCやスマホやタブレットなど複数の端末でログインすればすぐにメールが共有できますが、ソフトバンクメールの場合は有料で330円発生します。
docomoやauはアカウントの設定など手動で行えば他社のメールアプリやソフトでも閲覧は可能ですが、GmailのようにGoogleアカウントを入力してすぐに閲覧できるほど簡単ではありません。
場合によっては対応していなかったりする上にネットなどで調べても情報が少なすぎるためトラブルになった時に詳しくないと詰みます。
さまざまなサービスがキャリアメールを推奨していない
ニンテンドーアカウントのメールアドレスは、Webメール(GmailやYahoo!メールなど)にすることをおすすめします。
携帯電話会社(キャリア)が提供するメールアドレスを登録したまま、ahamoやpovo、LINEMOに乗り換えると、登録したメールアドレスの変更がご自身ではできなくなります。
— 任天堂サポート (@nintendo_cs) March 15, 2021
昔はキャリアアドレスでしか登録ができないサービスがほとんどでしたが、現在は逆にキャリアアドレスで登録すると「推奨していない」という文言が表示されるようになりました。
その原因としては先ほど説明したように「迷惑メール拒否設定の細かく設定できない仕様」や「乗り換えするとアドレスが消える」の2点です。
例えばiPhoneを購入したときに設定するApple IDもキャリアメールで登録しようとすると推奨していないような文言が表示されますし、任天堂もアカウントを作成するときはGmailやYahooメールを推奨しています。
もうキャリアメールを利用するのは時代遅れなんです。
キャリアメールからの代替案
ではキャリアメールから別のメールサービスに移行する場合、何にすればいいの?と思われると思いますが、私の推奨は3つです。それはGmail、Yahooメール、iCloudメールになります。それぞれの特徴を解説します。
Gmail
Gmail(ジーメール)はGoogle社が提供しているメールサービスで、Googleアカウントを作成している方は必ず作成しているメールアドレスになります。
Androidを利用している方はアプリをダウンロードする際に必要になるアカウントですのでほとんどの人が作成されていると思います。
iPhoneを利用されている方もYouTubeなどでチャンネル登録や評価やコメントなどをされている方はGoogleアカウントを作成されています。
このGoogleアカウントのIDがGmailのアドレスになります。
Gmailの良い点は圧倒的なユーザー数になります。現在は全世界の60%以上がGmailを利用しており圧倒的です。
圧倒的シェアがあるので何かわからない点などはネットで調べればすぐに情報がありますし、サービスが終了するなどの心配が他のメールサービスと比較すると少なく安心です。
さらにGmailの純正の閲覧ソフトはスマホ、タブレット、PCどれでも最適化されており、Googleアカウントでログインをすればすぐに閲覧することが可能です。
Yahooメール
YahooメールはYahoo社が提供しているメールサービスになります。こちらもネット検索サイト大手のYahooのサービスで、Yahooアカウントを作成する際に必ず作るメールアドレスになります。
こちらもGoogleアカウント同様にスマホ、タブレット、PCどれからでも簡単にアクセスが可能です。さらにYahooのサービスはGoogleと比べても完成度の高いものが多く、ヤフオク、Yahoo天気、Yahooマップ、Yahooニュースなどを利用される方はYahooのアカウントを作成してそのメールアドレスを利用するのも一つの手だと思います。
しかしGmailと比較すると悪い点があり、Yahooメールは広告メールや文末に広告が表示されることがあるため人によっては煩わしいと感じる方もいるでしょう。
メールの保存容量もGmailが15GBなのに対してYahooメールは10GBですし、大容量の添付ファイルを送信したくてもYahooメールだと25MBが上限になります。
Gmailは大容量の添付ファイルを相手に送信する場合、Googleドライブのリンクを相手に送り、そこからファイルのダウンロードが可能です
iCloudメール
最後はiCloudメールになりますが、これに関してはApple製品しか使用しない方のみ推奨します。
iCloudメールはAppleが提供しているメールアドレスで、基本的にはAppleのサービスの一部として提供されています。
先ほど解説したGmailやYahooメールと同様にPCやスマホやタブレットで閲覧が可能ではありますが、一部のソフトでしか閲覧ができなかったり、Apple製品以外での利用は推奨しません。
ですのでApple製品しか今後も利用しないという方はApple IDでログインすれば簡単に閲覧できるのでおすすめですが、会社のWindowsパソコンで閲覧したい方やApple製品以外を利用している方はオススメしません。
まとめ
昔と違い、現在は個人がパソコンやタブレットやスマホなど複数所持することが多く、そんな中キャリアメールはいろいろな制限を受けるためオススメしません。
最近は3大キャリアも格安プランであるahamoやpovoやLINEMOなどを出している中、キャリアメールを利用しているとそのプランの乗り換えをする際にメールアドレスが消えてしまいます。
3大キャリアは高い料金プランからの乗り換えをどうにかしてでも食い止めようと他社へメールアドレスの移行をできなくしています。
現在は無料でサービスも充実したGmailなどのサービスがあるのでそちらへすぐにでも乗り換えをすることをオススメします。
もし現在キャリアメールを利用していてキャリアメールで登録したサイトをGmailなどのアドレスに切り替える場合は、個々で登録しているサービスにログインして登録しているアドレスをGmailのアドレスに変更すれば完了です。
移行作業は面倒ですが、いつでも移行できる状態にしておけば高いキャリアのプランからすぐに脱却することができます。