悪くはないけど…
新型iPad Proが発売されましたね。大きな進化点はM1チップを搭載した点じゃないでしょうか。実際に私もこのM1チップに惚れてわざわざ2020年モデルから買い替えたぐらいです。
てか何気に私、2018年モデルのiPadPro以外毎回新製品が出るたびに購入しているんですよ。頭おかしい。
細かなレビュー記事は大手メディアさんをご覧いただいて、私は前モデルである2020年iPad Proから買い替えて感じた感想を述べていきたいと思います。
目次
なにが進化したの?
圧倒的なM1チップ
大きく進化したのはSoCです。SoCというのは端末を動かすCPUやGPUなどがひとまとめになったチップだと思ってもらえれば大丈夫です。
このSoCがMacBookのようなパソコンで採用されたものと全く同じM1チップがiPad Proに搭載されたわけです。
しかもこのM1チップがかなりの高性能で、現時点でデスクトップPCに搭載されているCorei7 9700KとCPU性能がベンチマークの数値上ほぼ同じというえげつないチップで、これがiPad Proに搭載されたんだからそりゃ買いますよ!!!!
M1 iPad Proがいかにヤバイかご覧ください。 pic.twitter.com/3hrdcFM2Og
— ⓢ⃞ⓐ⃞ⓢ⃞ⓢ⃞ⓨ⃞ 𝚂𝙰𝚂𝙷𝙸𝙾 (@GoApFaAmMi) May 21, 2021
簡単にいうと軽自動車にスポーツカーのエンジンが搭載されたようなものです。やばい。
実際に性能を計測するAnTuTuベンチマークのスコアは前モデルより順当にスペックアップしています。
iPad Pro 11 (2020) 🆚 M1 iPad Pro 11 (2021) #iPadPro2021
こうやってみると順当な進化って感じ。特別やばいってわけじゃないな。2020年モデルも十分やばい。 pic.twitter.com/AYEfGTKIMq— ⓢ⃞ⓐ⃞ⓢ⃞ⓢ⃞ⓨ⃞ 𝚂𝙰𝚂𝙷𝙸𝙾 (@GoApFaAmMi) May 19, 2021
ちなみに100万点を超えたのはAndroid、iOS、iPadOSの中でも初です。
詳細なベンチマークスコアは以下の動画をご覧ください。
ディスプレイ
これは12.9インチモデルのみの変化で私が購入した11インチモデルでは前モデルから変化はありません。
12.9インチはminiLEDを採用している最新のディスプレイで、今までは数個のLEDでバックライトを点灯していたのが10,000個の小さなLEDを敷き詰めたことによってより明るくなり、色の表現が幅広くなりました。
これに関しては私の使用している11インチで体感できないのでここでは詳細に解説できません。ごめんなさい。
5GとWi-Fi
iPad初の5G対応になります。なお、日本版は相変わらずミリ波非対応です。
私はWi-Fiモデルを購入したのでiPadProで5Gを体験することができません。
Wi-Fi6にも対応し、回線が爆速でなおかつWi-Fi6対応のルーターで通信をするとその恩恵を受けることが可能です。私はVDSLですので恩恵受けられません!!!!!!!!
カメラ
インカメラがめちゃくちゃ広角になりました。これによりセンターフレーム機能が新たに搭載され、人の顔をトラッキングして顔を追っかけてくれます。
さらに画素数も1200万画素に向上したのでリモート会議が主流になっている現在ではかなり綺麗な映像で会議もできるでしょう。残業反対!!!!
アウトカメラもスマートHDR3に対応したので前作より綺麗になっています。実際に撮影したところ、2020年モデルより明らかに暗所のノイズは減りました。
Thunderbolt対応
Thunderboltに対応したので今までとは桁違いにデータ転送速度が向上します。一眼レフで撮影したRAW画像をiPadに取り込む際も今までより圧倒的に早くなります。
さらに外部ディスプレイに対応し、最大6Kの解像度まで対応します。
2020年モデルから買い替えた感想
変わらん
まず2020年モデルから買い替えた感想としては「変わんねぇなー」ってのが正直な感想です。もちろん性能は圧倒的にM1の方が良いですし、そのほかもよくなっているのは確かなんですが、2020年モデルiPad Proの時点でよくできたタブレットだったんですよ。
2020年モデルの時点で本体の性能はかなり高かったため全く不満がないんですよ。今のアプリが100の力で快適に動くとしたら2020年モデルの時点で120ぐらいの力はあるわけです。それがM1になって150になったところで100の力があれば快適に動くので体感の差がないというわけ。
なのでiPad Proを仕事の重い作業で使いたい!って人以外は2020年モデルでも十分快適に使えます。今中古の美品が値下げされているのでおすすめです。そもそもiPad Pro 2020は1年前に発売されたばかりのモデルなので中古美品が多いです。
そもそも生かせるアプリが少ない
そもそもiPadでこのM1を唸らせるような激重なアプリが少ないんですよね。ほとんどの人はこのM1チップを存分に生かせるようなアプリに出くわすことはないでしょう。
例えば私が使用している動画編集アプリのLuma Fusionですが、2020年モデルの時点で全く不満がありませんでした。タイムラインはサックサク動きますし、動作でもたついたことは一切ありませんでした。重いと言われている動画編集アプリでこれですから大抵のアプリは動くってことです。
スピーカーの性能は向上した?
2020年モデルはすでに売却してしまったので比較ができないのですが、2020年モデルよりスピーカーの性能は向上した気がします。
なんというか…音の出てる場所が変わった感じがして、音が広がって聞こえる感じ?です。音も繊細になった気がします。
ただ、新商品を購入した興奮でプラシーボ効果なのかもしれないのでちょっと確実な情報でないです。ごめんなさい。
まとめ
要するに「2018年モデルや2020年モデルを購入している人は特別な理由がない場合は買い換える必要はなさそう」ってことです。例えばバッテリー持ちが悪くなってきたとかサイズや容量を変えたいという方は買い換える理由になるかもですが、わざわざ私みたいに6ヶ月しか使っていないiPad Pro2020からM1 iPad Proへ買い換える必要はないですね。
性能のインパクトはかなり強いですが冷静に考えるとこの性能をフルに使うものがないという感じ。言い方は悪いですが所詮iPadなんですよ。
Macであればこの性能を存分に発揮するソフトが存在しますが、iPadに関してはiPadOSの制約も多い上にパソコンのような重いソフトが一切ないんですよ。なので力があってもそれを使う場所がないのが現状。
今年の6月にWWDCの発表会があるのでその時に発表されるであろう次期OSのiPadOS15ではこのM1の化け物(モバイル端末では)を唸らせるような機能やアプリが増えるような機能改善に期待したいです。