安さとXperiaというブランドに騙されるな
ドコモが2021年夏モデルとして高齢者や初心者向けにXperia Ace Ⅱ(エクスペリア エース ツー)を発表しました。
価格はなんと2.2万円と超激安価格。
おそらく折り畳み携帯(ガラケー)からの移行や新規契約を目的としているためこの価格設定だと思われる。
総務省からの指導でスマホ本体の割引は2万円が上限のため、おそらくこの端末は0〜2,000円程度で販売されるだろう。
価格はかなり魅力的だがちょっと待って欲しい。
はっきり言ってこのスマホはかなり「地雷」の可能性が高いのでここを今回は解説させていただく。
目次
Xperia Ace Ⅱの概要
Xperia Ace Ⅱはドコモの夏モデルとして発売するスマホだ。
端末の性能としてはミドルレンジスマホという、中から下ぐらいの性能のAndroid端末である。
恐らく高齢者やスマホ初心者向けに作っている端末だ。
初心者にはよく分からないと思うがスペックの紹介もさせていただく。
主な仕様
カラー
ブラック、ホワイト、ブルー
サイズ
約69mm×約140mm×約8.9mm
重量
159g
バッテリー容量
4500mAh
OS
Android11
CPU
Helio P35
RAM
4GB
ROM
64GB
外部ストレージ
SDカード(最大1TB)
ディスプレイ
5.5インチHD+液晶
カメラ
メイン1300万画素/フロント800万画素
防水
○(IPX58)
防塵
○(IP6X)
おサイフケータイ
○
生体認証
○(指紋認証)
ワンセグ/フルセグ
×
ワイヤレス充電(Qi)
×
Xperia Ace Ⅱをおすすめしない理由
では早速XperiaAce Ⅱをおすすめしない理由を解説しよう。
性能
このスマホをおすすめしない理由の1番の点はこれだ。性能である。
「あたしそんな使わないし性能低くていいよ」とか「使いこなせないから…」と思ってる方いらっしゃるかもしれないが、このXperia Ace Ⅱは性能があまりにも低すぎるのだ。
「かなり不満」「不満」「普通」「快適」「超快適」で分けるとしたらこのAce Ⅱは「不満」の部類に入る。それぐらいヤバい。
…というのも、このスマホを動かす頭脳であるCPU。これがHelio P35というものだからだ。
これが実際どういうCPUかというと、2018年12月に発表されたCPUで既に2年前のものである。
スマホの進化は早く、特にこう言う性能の高くないCPUは2年も経つと現在のアプリでは動作がかなりキツくなる。
買ったときは快適に動いたとしても半年経てばLINEの起動でさえモタモタしてくるだろう。
理由としては簡単で、端末にアプリなどを増やしていくと裏で動いているアプリがCPUやメモリを食うためどんどん余裕がなくなっていき動作が遅くなる。
それだけでなく、アプリは常に更新していくため機能が増えていく。そうするとアプリ自体が必然と重くなるのだ。
車に例えると、今まで独身で軽自動車を運転していたが結婚をして家族ができ、なおかつ奥さんが美味しいご飯を作るのでどんどん本人や家族は太っていき、結果的に4人乗車なおかつ体重も増えたので重くなり車の加速は悪くなる…みたいな感じだ。(分かりにくい)
よく「最近スマホが遅くなったんだよねー」と言う人がいるが、スマホの性能が落ちたわけではない。スマホを動かすOSやアプリが更新することによって重くなり処理が遅くなると言うのが正解である。
バッテリー
続いてバッテリーだ。このAce Ⅱは4500mAhのバッテリーを搭載している。
これは同じSONYから出している高性能スマホXperia 1 Ⅲと同じであり、Appleの最新モデルiPhone12の2,775mAhより大幅に多い。
「ならバッテリー持ちは平気じゃん!」と思ったそこのあなた。実はそうでもないかもしれません。
これに関してはまだ発売されていないので間違っている可能性があるが、今までの傾向から解説させていただく。
まずスマホのバッテリーは容量が同じでも機種によって差が出る場合がある。
少し古い情報になるが、Xperia1 ⅡとiPhone11ProMaxでバッテリー比較をしているYouTube動画がある。
Xperiaは4000mAhでiPhoneは3969mAhとほぼ同じバッテリー容量である。
結果はXperiaが約7時間なのに対してiPhoneは約9時間持っている。
このように中身を動かすOSや画面の解像度やCPU(SoC)などで差が出るのだ。
特にXperia Ace Ⅱに関してはCPUの性能が低すぎる。性能が低いとちょっとアプリを動かしただけですぐに負荷がかかる訳で、そうするとバッテリーの消費が激しくなる。
高速道路だと軽自動車の燃費が悪くなるのと一緒だ。
街乗りは普通車の方がガソリンを食うけど高速道路だと軽自動車は非力のため常にエンジンが高回転になり燃費が悪くなるのと一緒。
他にもっと良いスマホがある
これに尽きる。例えばdocomoオンラインショップで販売しているほぼ同じ価格のarrows Be4 Plus。バッテリー容量はAce Ⅱと比べると900mAh少ないが性能は少し高い。
AnTuTuという性能をトータルで計測して数値化するアプリで比較するとAce Ⅱが搭載しているHelio P35と同じCPUを搭載しているUMIDIGI Powerが10万点ぐらいなのに対し、arrowsBe4が搭載しているSnapdragon460と同じCPUを搭載しているOppo A53が12万点ほどだ。
微々たる差だがこの差が動作速度に差をつける。
もしあなたがプラス15,000円ほど多く払えるならもっと幸せになれる。AQUOS Sense4だ。
AQUOS Sense4は前モデルのSense3から大幅に進化し、バッテリー容量はほとんど同じだしAce Ⅱに負けている点がほぼ無い。
さらにCPUはSnapdragon720Gを搭載している。
先ほどAce Ⅱの搭載しているHelioP35が10万点ほどだったのに対し、Sense4は27万点だ。
もう足元にも及ばないのだ。27万点あれば軽いゲームぐらいならサクサク動くし、LINEやTwitterならストレスなく観れる。
私なら絶っっっっっ対こっちを勧める。
15,000円多く払うだけで絶対に幸せになれるから、Ace ⅡじゃなくてSense4買って欲しい。心から思う。
例えるなら50ccの原付から660ccの軽自動車に乗り換えたぐらいの体感差がある。
まとめ
私の友人がもしXperia Ace Ⅱに機種変更しようとしてたら全力で止める。それぐらい性能が低い。
Ace Ⅱの謳い文句で「3年持つバッテリー」と言っているが、そもそもこんな低い性能だと人間側が3年も耐えられないと思う。
スマホを買ったら何しますか?ほとんどの人はLINEや調べ物は最低限すると思います。しかし、Ace ⅡはそのLINEと調べ物さえ数ヶ月後には動作が遅くなってきます。
なのでもしあなたがスマホを長く使いたいと思うのであれば最低限+15,000円払ってAQUOS Sense4を購入するか、10万円前後の高性能なハイエンドスマホの購入をおすすめする。
「ハイエンドスマホなんて使いこなせないよ!」とよく言う人がいますが、別に使いこなさなくたって良いんです。
性能が高ければその分アプリの起動速度が違いますし、ノンストレスです。LINEを一回開くのに6秒かかるスマホと2秒で開くスマホなら2秒で開く方が良いですよね?実にその差は4秒。これを年間で換算すると24分。もし毎日1回LINEを開くとしたら、性能の低いスマホを持つだけで年間24分も無駄にしてるんです。
スマホは使っていくうちにアプリが増えていきます。そうなると性能の低いスマホを持っただけでどんどんとあなたの時間を奪い取っていくんです。
ストレスも溜まって時間を奪ってでも安いスマホを買うなら私は高くてもストレスがないスマホを買います。
最後にもう一度言います。Xperia Ace Ⅱはおすすめしません。
以上です。
docomoで買えるおすすめスマホ
そこそこ快適につかえる
・AQUOS Sense4 (4G)
・Galaxy A52 (5G)
・Xperia 10 Ⅲ (5G)
・Galaxy A51 (5G)
・arrows NX9 (5G)
・LG VELVET (5G)
・AQUOS Sense5G (5G)
快適に使える
・LG Style3 (4G)
・XperiaXZ3 (4G)
・iPhoneSE (4G)
・iPhone11/11Pro/11ProMax (4G)
かなり快適に使える
・iPhone12mini/12/12Pro/12ProMax (5G)
・GalaxyS21/S21 Ultra (5G)
・AQUOS R6 (5G)
・Xperia 1 Ⅲ (5G)
・Galaxy Note20 Ultra (5G)
・Xperia 5 Ⅱ
・GalaxyS20 (5G)
・LG V60 (5G)
・arrows 5G (5G)